2025年6月15日 巻頭言

 今朝は「父の日」として守る礼拝です。感謝とともに祝福をお祈りしましょう。
 ヨハネ福音書十四章から十六章に及ぶイエス様の決別説教の結論の箇所から『父子の愛の温もり』と題してお伝えします。 
 この箇所の要旨を、イエス様のみことばをもって言えば「わたしは死んだが、見よ、いつまでも生きている」(ヨハネ黙示録 一18)がふさわしいと思われます。   
 イエス様が弟子たちに言われた「わたしを一人残します。しかし、父がわたしとともにおられるので、わたしは一人ではありません」を黙想していると、先ずそこに御父と御子の間に通う「愛の温もり」を感じるのです。
 イエス様は「わたしと父とは一つです」(ヨハネ十30)と仰いました。『御子と御父との完全な愛の一致であり、その結果は完全な信頼と服従である』と言います。        
 次に御父と私たちに通う「愛の温もり」です。27節「父ご自身があなたがたを愛しておられます」。私の心に今一つの聖句ルカ十五20が通います。父の元を去り生き詰まった息子が父を思い出し、罪を悔いて帰還の途中のこと。「まだ家まで遠かったのに父親は彼を見つけて、かわいそうに思い、駆け寄って彼の首を抱き、口づけし」。イエス様が示唆された父なる神の愛は、愛する者がいなくなる悲しみに表れています。
 ヨハネ三16「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに世を愛された…」が示唆するのは、御父の愛は惜しみなく払う代価による現われを教えます。
 更に、御父の「愛の温もり」は悲しみが喜びに変わることによって現わされています。
 父が息子を迎える姿に、それを見ます。悲しみが喜びに変わる姿は、父親の表現し難い愛の温もりを表わす迫真の描写ではないでしょうか。
 これが私たち一人一人に対する御父の愛です。イエス様は「世にあっては患難があります。しかし、勇気を出しなさい。わたしはすでに世に勝ったのです」と仰いました。
 次の引用をもってエールを送ります。
『これがキリスト教の凱旋的宗教たる所以であるこの勝利の主を心に宿すゆえに、クリスチャンはこの地上生活において凱旋し得るのです。人生は戦いです。…イエス様に心の中に住んで頂いて、輝いた凱旋的生涯を送られることを祈る。』

田中 英 師

2025年6月15日 聖日礼拝式次第


6月15日 父の日礼拝
小礼拝  9時 荻野牧師     
聖日礼拝 11時 武山 兄 髙橋美姉

前  奏
招  詞 イザヤ書49章13節
会衆賛美 聖歌392 神はひとり子を
会衆賛美 御手の中で
主の祈り 
交  読 詩篇103篇1~14節
礼拝祈祷 
使徒信条 
聖書朗読 ヨハネの福音書 16章25~33節
説  教 父子の愛の温もり
              田中 英 師
会衆賛美 聖歌651 罪とがをにのう
献  金
頌  栄 聖歌376 父御子御霊の
祝  祷
 報告
 献児式
 感謝祈祷  奏楽