2021年1月24日 巻頭言

主は私に言われた。「これらの骨に預言せよ。『干からびた骨よ、主のことばを聞け。神である主はこれらの骨にこう言う。見よ。わたしがおまえたちに息を吹き入れるので、おまえたちは生き返る。』」 

エゼキエル書 37章4,5節

 

 この箇所は、国家の滅亡とバビロン捕囚で再起不能と思える状態にあったイスラエルが、主によって回復されることを示しています。この約束は、イスラエル人にとって希望ですが、今、キリスト者として主に結びつけられた私たちにとっても勇気を与えてくれます。
 コロナ禍にあって教会は大きなダメージを受けています。昨年の春以来、自由に交わりや集まりができない状況が続き、もうすぐ1年が経とうとしています。先週からは礼拝に集まることを再び大きく制限しています。非常に心が痛みます。コロナは私たちの肉体の命を脅かすものですが、霊的な戦いであることも覚えます。インターネットで礼拝映像を配信できるのは大きな助けですが、それだけで私たちの霊の渇きを十分に満たすものではありません。
 エゼキエルはおびただしい数の干からびた骨を前に、「これらの骨は生き返ることができるだろうか」と主に問われます。人間の力で考えれば、それは不可能な状況です。 しかしエゼキエルは主に目を向けました。「私は答えた。『神、主よ、あなたがよくご存じです』」。これはエゼキエルの信仰の表明です。神に不可能はない、という信頼と、それを実現するかどうかは主の御心一つであると、主への信頼と明け渡しの姿勢です。信仰を表明したエゼキエルは、主が骨を生き返らせるという回復の御業を目の当たりにしたのです。
 主はみことばによって御業を現されました。主のみことばが人を生かし、生きる力を与えます。私たちも困難な状況にありますが、いのちの与え主であり、救い主である主に信頼しましょう。勇気と希望を与える みことばに触れ続けましょう。主のみことばが私たちにいのちをもたらし、困難に打ち勝つ力を与え、主にある回復を体験させてくれるのです。

担任牧師  荻野泰弘

1月24日 礼拝順序

第二礼拝 11時 石田牧師   奏楽:荻野(し)兄

前  奏
招  詞 イザヤ書43章19節
会衆賛美 聖歌36
会衆賛美 イエスの血潮で
主の祈り
交  読 詩篇8篇1~9節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 エゼキエル書 37章1~6節
説  教 人を生かす主
          荻野泰弘牧師
会衆賛美 聖歌654
献  金
頌  栄 聖歌376
祝  祷
報告
感謝祈祷  奏楽