2021年1月31日 巻頭言

「ダニエルは、王の食べるごちそうや王の飲むぶどう酒で身を汚すまいと心に定め、身を汚さないようにさせてくれ、と宦官の長に願った。」

ダニエル書 1章8節 

 ダニエルは捕囚によりバビロンに移され、少年期より代々の王に仕え、信仰を全うした人物です。そこには、信仰を知らない異教の世界の中で生きる私たちと共通の戦いがありました。私たちはこの時代に信仰を保っていくために何が必要なのかをダニエルの姿の中に教えられます。
 第一は、この世で生きることの難しさです。異教社会の中でクリスチャンとして生きることが、どんなに困難に満ちているのかを知らなければなりません。その中で、自分自身が受け入れられるもの、決して手を染めてはいけないものを知り、私たちを真の神から引き離そうとするものから離れる意思的な行動が必要です。他人に従属するのではなく、自分で物事を決めていく決断力が必要なのです。
 第二に教えられやすい心です。年齢を増しても常に人の意見に耳を傾け、良いものを吸収しようとする柔らかい心を持つことです。この心は幼い時から養われていたものでした。そのダニエルに神は語ってくださり、幻を見せてくださったのです。
 第三は外側に向けられた目です。自分の幸せや自分の地位、自分の何かに固執せず、ダニエルの目は同胞のため、また自分の置かれた国の異邦の民に向けられていました。それは神から与えられた使命だったのです。彼は神に愛されていることを常に確認していました。神に直接触れていただくとき、 人は自分の弱さ足りなさを知り、神に近づくのです。そこで愛されていることを再確認する時、神の前に神のために聖く生きたいとの願いが与えられるのです。神は私たちを支えてくださり、その生涯を全うさせてくださるのです。

主任牧師  石田敏則

1月31日 礼拝順序

第二礼拝 11時 司会:荻野 牧師   奏楽:荻野(し)兄

前  奏
招  詞 イザヤ書43章19節
会衆賛美 聖歌33
会衆賛美 主はぶどうの木
主の祈り
交  読 詩篇96篇1~13節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 ダニエル書1章1~8節
説  教 今を生きる
          石田敏則 牧師
会衆賛美 聖歌611
献  金
頌  栄 聖歌376
祝  祷
報告
感謝祈祷  奏楽