2021年2月21日 巻頭言

私はあなたのうちにある、偽りのない信仰を思い起こしています。その信仰は、最初あなたの祖母ロイスと母ユニケのうちに宿ったもので、それがあなたのうちにも宿っていると私は確信しています。

テモテへの手紙第二 1章5節 

多くの証人たちの前で私から聞いたことを、ほかの人にも教える力のある信頼できる人たちに委ねなさい。

テモテへの手紙第二 2章2節

 この手紙は、パウロの最後の手紙です。 パウロは、宣教ということを世界大の目で見ていますが、カギになるのは「人」であり、それも、漠然とした「人が大切」というのではなく、「あの人」と、特定の人を思い浮かべていたようです。この時はテモテで、それが「愛するわが子への遺言状」の形をとったのです。全編テモテへの励ましにあふれています。
 本日は、1章5節から、「偽りのない信仰の継承は聖霊によってなされる」ということに注目します。
 まず「それは、すでになされている」ということです。家庭での宗教教育が土台にあり、パウロとの出会いを通して神の賜物(聖霊)が与えられ、信仰が受け継がれています。私たちも同じです。テモテのように直接伝道者としての召しではなくても、すでに聖霊によって神の賜物が与えられ、そのことによって信仰が受け継がれているのです。そして、信仰が揺らぐことがあっても、パウロは、自分が支えられたように、主が「再び燃え立たせてくださる」から大丈夫だと、励ましています。さらにパウロは、どちらかというと気が弱い性格のテモテに、与えられている聖霊が、力と愛と慎みの霊として働いてくださるから、それを受けとめて、自分の務めを果たし、また「その使命を他の人に委ねていきなさい」と命じています。偽りのない信仰の継承は「人から人へ委ねる」という形でなされていくのです。
 誰もがパウロであり、テモテであり、それに続く者となることが期待されています。

協力牧師  石田いつ子

2月21日 礼拝順序

第二礼拝 11時 司会:荻野 牧師   奏楽:荻野(し)兄

前  奏
招  詞 マタイの福音書11章28節
会衆賛美 聖歌36
会衆賛美 威光・尊厳・栄誉
主の祈り
交  読 詩篇106篇1~5節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 テモテへの手紙第二
1章1~14節
説  教 人から人へ
          石田いつ子 牧師
会衆賛美 聖歌614
献  金
頌  栄 聖歌376
祝  祷
報告
感謝祈祷  奏楽