2021年2月28日 巻頭言
「わたしはあなたの行いを知っている。あなたは冷たくもなく、熱くもない。むしろ、冷たいか熱いかであってほしい。」
ヨハネの黙示録 3章15節
黙示録は紀元90年代に書かれたといわれています。当時の小アジアでは、まだ、全面的なキリスト教迫害にまでは至っていませんでしたが、皇帝礼拝の強要をはじめ政治的・宗教的圧迫が見られ、内部にはローマ的思想や異教的信仰による混乱がありました。また、キリスト教を異端として会堂から排除しようとするユダヤ教からの迫害も起こっていました。そのような状況の中、ヨハネが黙示録を記したのは、差し迫ったキリストの再臨を知らせ、この世の終末を告げ、迫害の下にあったアジアの諸教会を励まし、勇気づけることが目的の一つだったでしょう。
この様な危機状況において、小アジアの教会が示した忍耐、愛、忠実が賞賛されています。しかし、スミルナとフィラデルフィアの教会を除いて、他の教会は悔い改めを強く求められています。黙示録2・3章では、7つの教会へのメッセージが展開されています。苦難を経験していた小アジアの教会にとって、黙示録は信仰を覚醒させ、来るべき神の国への参与を確信させ、それにふさわしい証へと導いたことでしょう。黙示録は単に預言と黙示の書ではなく、まさに「牧会的書簡」でもあるのです。3章の最後には、ラオデキヤの教会が出てきます。ラオデキヤ教会は、イエス様が戸の外に締め出されています。経済的な繁栄の中、彼らは無関心と不徹底な信仰に堕していったのです。 彼らに対して「わたしは口からあなたを吐き出す」と言われています。キリストは私たちの心の戸を叩いておられます。私たちが聞いて心の戸を開けるなら、キリストは私たちと共に食事をし、交わり、私たちを励まして下さいます。そして、心を燃やし、信仰の勝利を与えて下さるのです。
主任牧師 石田敏則
2月28日 礼拝順序
第一礼拝 9時 司会:荻野 牧師 奏楽:荻野(し)兄
第二礼拝 11時 司会:荻野 牧師 奏楽:美名子姉
前 奏
招 詞 マタイの福音書11章28節
会衆賛美 聖歌496
会衆賛美 栄光から栄光へと
主の祈り
交 読 詩篇37篇1~9節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 黙示録3章14~22節
説 教 熱いものは熱く
石田敏則牧師
会衆賛美 聖歌407
献 金
頌 栄 聖歌376
祝 祷
報告
感謝祈祷 奏楽