2021年3月7日 巻頭言

「また私は、新しい天と新しい地を見た。以前の天と以前の地は過ぎ去り、もはや海もない。」

ヨハネの黙示録 21章1節 

 黙示録21章の幻は黙示録のハイライトとされています。「以前の天と以前の地」とは、古い世界、この現実の世界です。ローマ皇帝の力が世界を支配し、迫害の中で教会は消え去ろうとしていました。迫害の中にある信徒たちは「神は何故助けてくれないのか」「私たちの神は無力なのか」と疑い始めます。目に見える現実はローマ帝国が力で世を支配し、従わぬ者は殺していく世界です。
 しかし、神が創り給うた世界はいつまでも堕落した状態ではなく、古い世界はやがて消え去り、新しいエルサレムが来ると約束されています。だから今は忍耐してしばらくのあいだ待て、とヨハネは諸教会に告げているのです。
 私たちはキリストの来臨から二〇〇〇年以上経た時代に生かされている者として、再臨の主を待ち望む者でありたいと思います。キリストがこの地上においでくださったことにより、人類に対する救いの道が開かれました。そして、キリストが再びお出でになるその時は、この苦しみの時代が終わり、死も、悲しみも、労苦もなくなる神の全啓示の完成の時なのです。
 新しい世界の中心である聖なる都の姿はいまだかつて誰も見たことはありません。それは人間の求めをはるかに越えた祝福ではないでしょうか。
 しかし、都に入れないものがいる事を心に留めなければなりません。異教の地に住む私たちは警告としてこの事を意識する必要があります。キリストの来臨が切迫しています。宣教の必要を覚え「私はすぐに来る」と再臨を宣言される主に対して、「アーメン。主イエスよ来てください。」と言える状態でありたいものです。

主任牧師  石田敏則

3月7日 礼拝順序

第一礼拝  9時 司会:荻野 牧師   奏楽:荻野(し)兄
第二礼拝 11時 司会:荻野 牧師   奏楽:榊原 姉

前  奏
招  詞 イザヤ書43章1節
会衆賛美 聖歌28
会衆賛美 神の国と神の義を
主の祈り
交  読 詩篇146篇1~10節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 黙示録21章1~8節
説  教 新しい天と新しい地
          石田敏則牧師
会衆賛美 聖歌672
献  金
頌  栄 聖歌376
祝  祷
報告
感謝祈祷  奏楽