2021年8月29日 巻頭言
獄中で生んだわが子オネシモのことを、あなたにお願いしたいのです。
ピレモンへの手紙 10節
Ⅰ 罪から自由にされた喜び オネシモ
「獄中で生んだわが子オネシモ」(10節)とありますが、彼はコロサイに住む裕福な主人ピレモンに仕える奴隷でした。しかし、盗みを働いて逃亡します(18節)。逃亡先のローマで捕まり、獄中でパウロと出会うことで主イエスを信じるのです。人はいつ主イエスと出会うか分かりません。しかし、主の救いはその人の心を変えます。オネシモは主イエスを信じ罪の悔い改めと赦しを体験した喜びから、逃げだしたピレモンの許へ戻りました。新生の喜びは人の心も行動も変える力があるのです。
Ⅱ 人を赦し受け入れることができる喜び ピレモン
オネシモの主人ピレモンがクリスチャンになったのもパウロの伝道によってでした(19節)。主イエスを信じたピレモンがキリストの心を心として生きていたことはパウロが「あなたが主イエスに対して抱いていて、すべての聖徒たちにも向けている、愛と信頼について聞いている」(5節)ことからもわかります。新生の恵みを得た者はさらに進んでキリストの御霊(聖霊)に心を明け渡すことで、キリストのように向き合う相手の人格を認め、受け入れる人へと変えられるのです。
Ⅲ 神と人のために生きる喜び パウロ
言葉を尽くしてオネシモを執り成すパウロは、自分をキリスト・イエスの囚人だと語ります(1、9節)。逆説的に聞こえますが、人としての真の自由は、キリスト・イエスにしっかり捉えられることで得られます。すなわち、キリストの心を心として自分の肉の思いを十字架につけてキリストの自由を得、聖霊に満たされている人は、祈りと感謝を通して創造主である父なる神と交わることで(4節)、いつも生き生きとした喜びに満たされます。そして何より、人との出会いが主によって祝されるのです(21~24節)。
沼津教会 主任牧師 荻野 倍弘
8月29日 礼拝順序
第1礼拝 9時 司会:穂谷 牧師 奏楽:荻野し 兄
第2礼拝 11時 司会:荻野 牧師 奏楽:荻野し 兄
前 奏
招 詞 マタイの福音書11章28節
会衆賛美 聖歌501(1,2節)
会衆賛美 御手の中で(1節)
主の祈り
交 読 詩篇84篇1~7節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 ピレモンへの手紙 1~25節
説 教 三つの喜び
荻野倍弘牧師
会衆賛美 聖歌201(1,2節)
献 金
頌 栄 聖歌376
祝 祷
報告
感謝祈祷 奏楽