2022年5月8日  巻頭言

母の日礼拝

ですから、兄弟たち。主が来られる時まで耐え忍びなさい。見なさい。農夫は大地の貴重な実りを、初めての雨や後の雨が降るまで耐え忍んで待っています。あなたがたも耐え忍びなさい。心を強くしなさい。主が来られる時が近づいているからです。

ヤコブの手紙5章7,8節

 私たちの人生には試練が伴います。日常には多くの苦労があります。思う通りに行かずにつらく思うことがあります。時には、他の人を見てうらやましく思うこともあるでしょう。
 苦労の多いこの世界で困難にめげずに進むには耐える力が必要です。
 困難に耐えるというと、日本人は我慢と考えます。しかし、我慢とは自己中心な姿に通じます。我慢の「慢」は高慢、慢心、傲慢にも使われます。「慢」とは仏教の言葉で、自己中心的な思い上がりの心を意味するのだそうです。我慢は、ツラいことを耐える心と多くの人は捉えます。しかしもともとは、強情になって自分に執着する様を現しています。自分の我を通すために固執する姿と言えるでしょうか。それは自分を貫くというよりも、人の言葉に耳を傾けずに駄々をこねる姿のように思えます。
 聖書は私たちに忍耐の必要を説きます。忍耐は希望の日が来ることを信じて耐え忍ぶ姿です。それは、自分の力にだけ頼るのではなく、自分の限界を認めて、他のものに信頼する姿です。そこには傲慢や自己中心、わがままはありません。他の人と共に支え合って生きる姿があります。
 聖書は忍耐の模範として農夫を示します。農業は一人ではできません。他の人と、そして天候との共同作業です。天の恵みによって作物は育ちます。自分の力だけで良き実は得られないことを農夫は知っています。
 私たちが人生という農場で頼るべきはまさに天。天の父なる神様です。
 人生の困難を神に明け渡しましょう。自分の計画を神に委ねましょう。神の導きに任せるとき平安が訪れるのです。

主任牧師 荻野 泰弘

2022年5月8日  聖日礼拝式次第

第1礼拝 9時  穂谷牧師 荻野し兄
第2礼拝 11時 荻野牧師 榊原姉

前  奏
招  詞 イザヤ書43章1節
会衆賛美 聖歌25(1~4節)
会衆賛美 神の国と神の義を(1回)
主の祈り
交  読 詩篇103篇1~5節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 ヤコブの手紙 5章1~11節
説  教 忍耐と希望
            荻野泰弘牧師
会衆賛美 聖歌518(1~4節)
献  金 
頌  栄 聖歌376
祝  祷
報告
感謝祈祷  奏楽