「子どもたちをわたしのところに来させなさい。邪魔してはいけません。神の国はこのような者たちのものなのです。」　

マルコの福音書　10章14節

　イエス様が十字架に向かう事を弟子たちに伝え、いよいよエルサレムに向かっていくという緊迫感のある中、イエス様に祝福してもらおうと子どもたちがイエス様の元に連れてこられました。弟子たちはイエス様を煩わせてはいけないと思い、子どもたちを追い払おうとしました。当時の子どもは弱い立場にあって、価値を認められないような存在でした。大人であれば何も言わなかったかもしれませんが、子どもだからとイエス様の元から離れさせようとしたのかもしれません。
　しかしイエス様はそのような態度を取った弟子たちを叱りつけ、むしろ神の国は子どものような者たちのものであると語り、子どもたちを祝福されました。当時の価値観において子どもに価値はないと思われる中、イエス様は子どもたちに目を向け、大切な存在として愛し、祝福されたのです。この箇所ではイエス様が子どもを愛されていることを示しているだけでなく、イエス様の愛を受け取り、イエス様からの祝福を受け入れる姿勢を持つこと。子どもが親を無条件に信頼するように、イエス様に信頼をして生きる事。それこそが「子どものように神の国を受け入れる」という事が示されています。
　子どもたちは人々によってイエス様の元に連れてこられました。自分自身でたどり着いたのではなく、イエス様の元に連れて行ってくれる存在がいたのです。私たちも自分自身を振り返ると、そのような存在がいたのではないでしょうか？私たちも関わる人をイエス様のもとへ連れていく働きを担っていきたいと思います。時に弟子たちのように「この人はイエス様の元に連れていくことはできない」と考えてしまうことがあるかもしれません。しかしイエス様は「わたしのところに来させなさい」と私たちに語りかけます。私たちは関わる人の祝福を祈り願いつつ、イエス様の元へ連れてくる働きを担っていきましょう。

林　眞光　伝道師

2025年8月17日　聖日礼拝式次第

小礼拝　 9時～ 　林伝道師
聖日礼拝 11時～　吉田潔兄　髙橋姉

前　　奏
招　　詞　マタイの福音書 11章28節
会衆賛美　聖歌５０１　たたえよ救い主イエスを
会衆賛美　大いなる方に
主の祈り　
交　　読　詩篇84篇１～７節
礼拝祈祷　
使徒信条　
聖書朗読　マルコの福音書10章13～16節
説　　教　子どものように　林 眞光 伝道師
会衆賛美　聖歌５０８　我はおさなご
献　　金
頌　　栄　聖歌３７６　父御子御霊の
祝　　祷
報　　告
献 児 式
感謝祈祷　　奏楽