2022年6月5日  巻頭言

ペンテコステ礼拝

ペテロは十一人とともに立って、声を張り上げ、人々に語りかけた。「ユダヤの皆さん、ならびにエルサレムに住むすべての皆さん、あなたがたにこのことを知っていただきたい。私のことばに耳を傾けていただきたい。」

使徒の働き 2章14節

 イエス様は復活をされたのち弟子たちにご自身を現し、そののち天へと昇りました。その時に弟子たちには、聖霊を待ち望むようにと言い残しました(使徒1章)。
 イエス様のおことばに従って弟子たちはエルサレムのとある家で祈りはじめました。そして10日が経ったその日、五旬節(ペンテコステ)の日に、三位一体の神である聖霊が弟子たちに降ったのです。
 聖霊を受けた弟子たちにはどんなことが起こったのでしょう。
 彼らは、エルサレムで多くの人々の面前に「ともに立って」(14)イエス様の十字架と復活を語りました。
 エルサレムとはイエス様が十字架に架けられた場所です。50日前、2ヶ月ほど前には、群衆がイエス様を十字架につけろ叫んだ場所です。イエス様が十字架で死なれた直後には、そのユダヤ人たちを恐れて弟子たちは扉を堅く閉めて震え上がっていた場所です。さらに言えば、彼らはイエス様が十字架に架かる直前にも、誰が一番偉いかを言い争って仲違いをしていました。
 そんな彼らが、敵地同然だった場所で人々の前に心を合わせてともに立ったのです。聖霊は人の心に和解をもたらし、困難にも打ち負かされずに立つ力を授けてくれるということです。
 なによりも、そこにともに立っているのは、聖霊、つまり三位一体の神ご自身であるということです。
 聖霊が弟子たちを立たせてしたことはなんだったでしょうか?それは福音が宣べ伝えられることによって神の栄光が現されるということです。
 ペンテコステ後の時代に生きる私たちは、イエス様を救い主と信じて洗礼を受けたことですでに聖霊を受けています。私たちの内におられる御方は、ペンテコステの時にそうであったように、今も、信じる私たちとともにいて、ともに立たせてくださいます。

主任牧師 荻野 泰弘

2022年6月5日  ペンテコステ礼拝式次第

第1礼拝 9時 穂谷牧師 荻野し兄
第2礼拝 11時 荻野牧師 髙橋美姉

前  奏
招  詞 イザヤ書49章13節
会衆賛美 聖歌40
会衆賛美 鹿のように(2回)
主の祈り
交  読 詩篇84篇1~7節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 使徒の働き 2章1~21節
説  教 ともに立つ
            荻野泰弘牧師
会衆賛美 聖歌607
献  金 
頌  栄 聖歌376
祝  祷
報告
感謝祈祷  奏楽