2019年11月3日 巻頭言
「あなたの神、主は、あなたのただ中にあって救いの勇士だ。主はあなたのことを大いに喜び、その愛によってあなたに安らぎを与え、高らかに歌ってあなたのことを喜ばれる。」
ゼパニヤ書 3章17節
ゼパニヤはエレミヤ、ヨシヤ王と同時代の預言者です。ヨシヤ王は神に従って偶像を廃し良い治世を行いましたが、その後のイスラエル滅亡、バビロン捕囚への流れは止められませんでした。ゼパニヤ書は神の審判、悔い改めへの勧め、そして、救いと回復の約束で締めくくられています。
私たちの「救いの勇士」は、いつも、どんな状況のなかでも、私たちを救うことがおできになる方です。日々の生活の中に、問題や課題の中に共に居てくださるのです。 ですから私たちは恐れることなく、どんな時も平安のうちに歩むことが出来るのです。
神は、私たちを愛し、その交わりを喜んでくださいます。私たちはその愛によって安らぎを得ます。それだけでなく、神は私たちのことを高らかに歌って喜んでくださるのです。これは自分の力によるのではなく、 救いの勇士が与えてくれる救いです。
ゼパニヤは最後に回復の恵みを語ります。悩み、虐げからの回復。散らされていても 一つに集められるという回復です。私たちも信仰者であるがゆえに受ける悩み、苦しみ、戦いがあります。この世の悩み、苦しみからの回復。私たちの受け継ぐ御国を受けるのは永遠の約束の内にあるのです。
ゼパニヤの預言は他の預言書よりも目に留められにくいかもしれません。しかしゼパニヤは質実剛健、真直ぐな預言者で、力強い神のメッセージです。私たちも終わりの日が近いこの時こそ、日々主に新たにされ、堅く立って励もうではありませんか。
主任牧師 石田敏則