2023年7月16日 巻頭言
主よ 代々にわたって あなたは私たちの住まいです。
詩篇 90篇1節
あなたは人をちりに帰らせます。「人の子らよ 帰れ」と言われます。
詩篇 90篇3節
「住まい」は私たちにとって大切な場所です。以前、子どもたちとテントキャンプに出掛けた時、持って行ったテントが小さくて中があまりに暑かったので、夜中に目を覚ました私が外に出て、まさに露天のもとで一夜を過ごしました。とても心もとなかったことが忘れられません。聖書でも創世記には、ヤコブという人物が野宿をして一夜を明かしたとあります。兄エサウと揉めて家を逃げ出した彼にとって、体を横たえる小屋の一つもなく夜を過ごすのはどれだけ心細かったかと思います。そんな彼を慰めたのは、天から地に向かってはしごが伸びて御使いたちが上り下りしている様子でした。ヤコブは、主がともにおられることに慰めを得たのです。
主は「私たちの住まい」(1)となってくださると詩篇にあります。住まいは人間にとっての保護であり、安心な場所です。また親しい人と共に過ごす場所です。
私たちの人生には困難があります。時には、住まいを失う厳しさを経験する方もあるでしょう。突然の災害や病気で健康や財産が損なわれることもあります。この世のものは移ろいやすく、人生は儚いものです。
そのような私たちに主は呼び掛けます。
「人の子らよ 帰れ」と(3)。
この言葉は、永遠の神の前に心砕かれて立ち帰れ、という意味です。この世の富も自分の力も生きるには必要なものです。けれども、それらが私たちの人生を究極的に支えるのではありません。私たちに必要なものを与えてくださる真の源である主に頼ることこそ、私たちの人生の幸いであり安心です。主に信頼する時、私たちは家で憩うような平安を得るのです。
主任牧師 荻野 泰弘
2023年7月16日 聖日礼拝 式次第
第1礼拝 9時 荻野牧 荻野し兄
第2礼拝 11時 吉田潔兄 髙橋美姉
招 詞 詩篇100篇1~3節
会衆賛美 聖歌201
会衆賛美 イエスの血潮で(週報4面)
主の祈り
交 読 詩篇84篇1~7節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 詩篇90篇1~17節
説 教 神が私たちの住まい
荻野泰弘牧師
会衆賛美 聖歌513
献 金
頌 栄 聖歌376
祝 祷
報告
後奏 感謝祈祷