2023年10月29日  巻頭言

「初めにことばがあった。ことばは神とともにあった。ことばは神であった」

ヨハネの福音書 1章1節

「この方にはいのちがあった。このいのちは人の光であった」

ヨハネの福音書 1章4節 

 ヨハネの福音書の書き出しは、創世記の天地創造を思わせる壮大で深遠な記述であると言われます。そこから、永遠の神であるキリストと、人として地上に降られた救い主キリストを指し示しています。
 「ことば」「いのち」「光」と表現した存在こそ、私たちの間にご自身を明らかにしたキリストであると著者ヨハネは告げます。

 「ことば」については、聖書の時代には次のような理解がありました。
 ことばとは単なる音ではなく、物事を行う力で人を動かすこともできます。神は、ことばを用いて無から有を生み出し、世界を創造されました。また、ことばによって人を祝福し、時には裁きや呪いを告げました。神はことばによって御業を行い、人にも働きかけました。
 旧約聖書では、神ご自身を指し示す時に、「ことば」「神のことば」に置き換えられているところがあります。ヨハネ1章で「ことば」と訳されているギリシャ語「ロゴス」は、理性も意味しており、人格的存在として示されています。ヨハネは、永遠の神の子救い主イエス・キリストを紹介するにあたり、この御方を「ことば」と表現し、そこに人を生かすいのちがあり、人の希望の光があると告げています。
 神のことばによって造られたこの世界には、たくさんの人の言葉もあふれています。私たちは生まれてからたくさんの言葉を聞いて育ちました。残念ながら、そこには人を傷つけ、時にはいのちを奪う言葉も含まれています。そうした言葉に囲まれていると、自分が価値のない人間に思われて、神に愛されていることを疑わせ、忘れさせるような思いに支配されてしまいます。そのような人を死に追いやる言葉から自らを守らなければなりません。そのためにも、いのちと光に満ちたイエス・キリストのことばを聴き続けましょう。

 主任牧師 荻野 泰弘

2023年10月29日 聖日礼拝式次第(プレイズサンデー)

※第1礼拝と第2礼拝で賛美順序が異なります

第1礼拝 9時  荻野牧師 荻野し兄
第2礼拝 11時 荻野牧師 榊原姉

招  詞 詩篇32篇8節
会衆賛美 聖歌64
 【第1礼拝】会衆賛美 主はぶどうの木
主の祈り(口語訳)
交  読 詩篇19篇7~14節
礼拝祈祷
使徒信条(口語訳)
【第2礼拝】会衆賛美 主のみことば待ち望む
【第2礼拝】 同  主はぶどうの木
聖書朗読 ヨハネの福音書 1章1~5節
説 教 どんなことばを聞いてますか
           荻野泰弘牧師
会衆賛美 聖歌518
献  金
頌  栄 聖歌376
祝  祷
報告
  後奏 感謝祈祷