2024年1月1日  巻頭言

2024年 シオン・キリスト教団 標語

「私たちは滅び失せなかった。主のあわれみが尽きないからだ。
それは朝ごとに新しい。」

哀歌 3章22~23節

 コロナウイルスの感染拡大により3年間に亘る教会活動の制限や自粛は、私たちの生活そのものを委縮させました。規制は緩和されましたが、今も大変な状況に置かれている方々もおられるでしょう。しかし、いつも新しい主の恵みとあわれみが私たちの上に注がれていることに心を留めていただきたいと思います。
 今年の教団標語は、旧約聖書の哀歌です。「哀歌」は「悲しみ、嘆きの歌」という意味ですが、単に悲しさ、悲惨さを嘆くのではなく、その中心に希望の光があるのです。エルサレムがバビロンによって陥落し、ユダ王国の滅亡という屈辱、悲惨な状況の中に、希望、信頼、神のあわれみが記されているのです。
 これは、まさに悲惨な現実の一番低いところにまで神は降り、その悲惨さを自ら受け、苦しむ者と共におられるキリストの姿を表しています。この厳しい状況の中でも「私たちは滅び失せなかった。」のは「主の恵み」であることを覚え、感謝する者でありたいと思います。
 預言者は神の裁きを通して神の恵み、あわれみに出会ったのです。それはちょうど十字架を通して復活の希望に出会うような経験です。そして、哀歌には「主を待ち望む」主に期待し、いよいよ主のあわれみにすがる信仰が、告白されています。
 どんな状況にあっても絶望してはいけません。「主のあわれみが尽きないから」です。主は朝ごとに新しい恵みと憐みを与えてくださいます。日ごとにみ言葉を通して主と向き合い、新しい約束と主の恵みを受け取りましょう。
 主の祝福に満ちた年となることを祈ってやみません。

シオン・キリスト教団 理事長 石田 敏則 

2024年1月1日 元旦礼拝式次第

司 会:菊地 芳夫
奏 楽:荻野 真嗣

賛  美    聖歌352 にいどしのあさ
主の祈り
交  読    イザヤ書 40章 1~11節
礼拝祈祷                         
使徒信条
聖書朗読    哀 歌   3章19~33節       

説  教
「私たちは滅び失せなかった。主のあわれみが尽きないからだ。
それは朝ごとに新しい。」
             主任牧師 荻野 泰弘

賛  美    聖歌36  ながまことはおおいなり
献  金   
頌  栄    聖歌376 父 御子 御霊の
祝  祷
報告                         
 写真撮影