2024年2月18日  巻頭言

私たちの大祭司は、私たちの弱さに同情できない方ではありません。罪は犯しませんでしたが、すべての点において、私たちと同じように試みにあわれたのです。ですから私たちは、あわれみを受け、また恵みをいただいて、折にかなった助けを受けるために、大胆に恵みの御座に近づこうではありませんか。

ヘブル人への手紙 4章15,16節

 先週の水曜日から教会暦は「受難節(レント)」に入りました。イエス様の十字架の死と復活を記念する季節です。先週の週報にも書いたように、古来よりクリスチャンは、この期間は主の前に静まり、祈りのうちに自らを省みながら悔い改めの思いを新たにして過ごしてきました。
 悔い改めと聞くと、後ろ向きな気持ちが感じられます。自らの罪や乏しさ、弱さを見つめるのは楽しいことではありません。しんどく感じるものです。ですから、つい目を背けてしまうこともありますし、核心部分までは深めずに表面的に終えてしまうこともあるものです。もちろんケースとして、抱えている問題が深刻な場合は時間をかけて少しずつ扱わなければなりません。焦っていたずらに自分を責めるのも健全ではありません。
 悔い改めで心に留めたいことは、それは神の赦しと慰めに触れるときだということです。「神は裂いて包む方」です。クリスチャンにとって罪や乏しさ、弱さと向き合うのは、痛みが伴うとともに、イエス様の十字架と復活が「私のため」だということを心に刻むときです。そして、今はキリストを信じる信仰のゆえに、永遠のいのちをいただいていることを感謝し、その恵みに押し出されて前を向くのです。
 このような信仰の営みを深める人は、神の慰めを伝える存在とされます。イエス様ご自身が人の弱さに生きることで、罪人に情け深くあってくださるように、自分の罪深さや乏しさ、弱さと向き合い、そこに神の慰めを経験した人は、その慰めを人々に知らせる存在として立たされます。
 神の恵みの深さを知る受難節を過ごさせていただきましょう。

主任牧師 荻野 泰弘

2024年2月18日 聖日礼拝式次第

第1礼拝 9時 中西け兄  荻野し兄
第2礼拝 11時 荻野牧師  榊原 姉

前  奏
招  詞 詩篇100篇1~3節
会衆賛美 聖歌386主の祈り
交  読 詩篇8篇1~9節
礼拝祈祷
使徒信条
会衆賛美 イエスの血潮で
会衆賛美 大いなる方に
聖書朗読 ヘブル人への手紙 4章12~16節
説  教 慰めを届ける人
               荻野泰弘牧師
会衆賛美 聖歌651
献  金
頌  栄 聖歌376
祝  祷
報告
  感謝祈祷  奏楽