2024年3月31日 巻頭言
イースター
イエスは彼女に言われた。「マリア。」彼女は振り向いて、ヘブル語で「ラボニ」、すなわち「先生」とイエスに言った。
ヨハネの福音書 20章16節
私たちの人生は、暗闇と思えるような苦しみや悲しみを経験することがあります。時には、気持ちをどのように整理すればいいのか分からないようなつらい経験もあります。
そんなとき〝キリストが復活された。その命にキリスト者は生かされている〟との聖書のメッセージは、倒れそうな私たちを支え、踏ん張る力と前に進む力を与えてくれます。
宗教改革者のマルチン・ルターは、厳しい霊的な試練を通してキリストの復活の力がどんなに大きく力強いものであるかを知り、次のように言ったそうです。「人は『キリストは死より復活された』という言葉によく注目し、一字が塔のように、いや、天と地ほどに大きな文字で書くべきである」。
彼がこの信仰の境地に達したのは、宗教改革の戦いではなく、宗教改革ののろしをあげた1517年からおよそ10年後に経験した非常に厳しい霊的な試練でした。
「彼(ルター)の敵は、宗教改革に反対するカトリックの教皇ではなく、「あなたはこのような罪を犯している」と彼を責める悪魔の声でした。彼にとって地上で最も恐ろしい声でした」(「受難と復活の賛美歌ものがたり」大塚野百合)
自らの罪が責め立てられ苦しむ中で、ルターはキリストが復活したとの信仰に固く立ったといいます。
キリストの復活は、人生の大きな試練に直面して、自らの力ではどうすることもできないと絶望し、押しつぶされそうになる人を立ち上がらせる神の大能の力です。
イエス様が復活した時、その出来事を受け止められなかったマリアは失望に沈みました。しかしイエス様の呼び掛けに応じて振り向いたとき、彼女は復活の主と出会いました。主は、今も聖書から私たちに呼びかけておられます。みことばに聴くとき、私たちは復活の主を知るのです。
主任牧師 荻野泰弘
2024年3月31日 イースター 聖日礼拝式次第
第1礼拝 9時 荻野牧師 荻野し兄
第2礼拝 11時 荻野牧師 榊原 姉
前 奏
招 詞 詩篇46篇10節
会衆賛美 聖歌123
主の祈り
交 読 詩篇2篇1~12節
礼拝祈祷
使徒信条
会衆賛美 大いなる方に(歌詞4面)
特別賛美 (第2礼拝)
聖書朗読 ヨハネの福音書 20章1~18節
説 教 復活の力
荻野牧師
会衆賛美 聖歌746
献 金
頌 栄 聖歌376
祝 祷
報告
感謝祈祷 奏楽