2024年4月7日  巻頭言

話し合ったり論じ合ったりしているところに、イエスご自身が近づいて来て、彼らとともに歩き始められた。しかし、二人の目はさえぎられていて、イエスであることが分からなかった。

ルカの福音書 24章15,16節

 4月を迎え新年度に入りました。入園・入学・入社など、新しい環境に移った方も少なくありません。あたたかな春の陽射しの中で満開の桜を眺めると、新しい季節の到来にわくわくするような気持ちを抱く方は少なくないでしょう。
 一方で、私たちは未来を見通すことはできません。一寸先は闇、とのことわざが示すように、私たちの行く先は何が起こるかは誰も分かりません。特に病を得るなど心配の種があれば、自分はこれからどうなるのだろうかと先行きに不安を覚えるものでしょう。
 私たちの人生には心配事は尽きません。様々なトラブルに見舞われたり巻き込まれることもしばしばです。そういう時は、心が塞ぎやる気が失われたり、混乱して気持ちが落ち着かなくなるなど、日常生活にも悪い影響が及びます。
 ルカ24章に登場する二人の弟子は、師として敬っていたイエス様の十字架の死を目の当たりにし、それだけでなく復活したとの知らせを聞きます。信じたくない出来事と信じられない知らせに二人は混乱し、逃げ出すようにして街を離れました。
 心を暗くして道を行く二人に、復活のイエス様は近づき、そして共に歩きました。イエス様は、弱り果て、不安に心がしおれている人を心配してくださいます。彼らの弱さや不信仰を非難するでなく、彼らの信仰を励まそうと働きかけてくださいます。
 しかし、彼らの目がさえぎられ、そばにいるイエス様に気づきませんでした。罪深く、世の価値観に囚われている私たちは、復活の主が共にいることになかなか気づけないのです。だからこそ、神のことばである聖書に触れることと礼拝に加わることが大切です。そこに聖霊が働かれ、私たちの目を開いてくださいます。
 復活の主を知った二人は、真っ暗な山道をものともせずに進み街に戻りました。復活の主が共にいることを知る人は、暗闇の中も力強く進み、主にある人々と喜びを分かち合って生きるのです。

主任牧師 荻野泰弘

2024年4月7日  聖日礼拝式次第

第1礼拝 9時 荻野牧師  荻野し兄
第2礼拝 11時 武山 兄  髙橋美姉

前  奏
招  詞 イザヤ書43章19節
会衆賛美 聖歌40
会衆賛美 御手の中で
主の祈り
交  読 詩篇23篇1~6節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 ルカの福音書 24章13~27節
説  教 復活の主と共に歩く
                  荻野泰弘牧師
会衆賛美 聖歌633
献  金
頌  栄 聖歌376
祝  祷
任命式
報告
  感謝祈祷  奏楽