2024年11月10日  召天者記念礼拝 巻頭言

「これらの人たちはみな、信仰の人として死にました。約束のものを手に入れることはありませんでしたが、はるか遠くにそれを見て喜び迎え、地上では旅人であり、寄留者であることを告白していました。」

へブル人への手紙 11章13節

「しかし実際には、彼らが憧れていたのは、もっと良い故郷、すなわち天の故郷でした。ですから神は、彼らの神と呼ばれることを恥となさいませんでした。神が彼らのために都を用意されたのです。」

へブル人への手紙 11章16節

 聖書は人の人生を旅になぞらえています。そして、人生という旅の目的地は天国・天の御国だと教えます。
 長い人間の歴史で人が問い続けるのは、人は死んだらどこへ行くのか、ということです。目的地が分からない旅、帰る家がない旅はどんなに不安でしょうか。人生という旅も同じです。一生懸命に生きて、財を成し、名声を得て、良き友や愛する家族と出会っても、人はいつか地上の生涯を終えます。そのときには、この世のものは持っていくことはできず、一人で死の旅路を行くのです。それはどんなに不安なことでしょう。
 けれども聖書は告げます。人には帰るべき場所があると。天の神様がその場所を備えて、私たちを待っておられるというのです。
 このことを自分の人生に受け入れる時、人は死の恐怖の先に希望と慰めを得ます。
 では、この聖書の約束を自分のものとするために必要なことはなんでしょう?
 それは、「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです」(ヨハネ14章6節)と仰るイエス・キリストを「私の主。私の救い主」と告白して受け入れ、神のことばである聖書が示す道を進むことです。
 今日、召天を記念する兄弟姉妹は、すでにその道を進んで天の御国に至ったことを信じます。この方々は、今は、私たちにとって道しるべなのです。今語り合えないことは寂しい限りです。けれども、彼らは主と共に私たちを待っています。私たちも天の故郷を目指して進みましょう。

 主任牧師 荻野 泰弘

2024年11月10日  召天者記念礼拝式次第

第1礼拝 9時 林伝道師  荻野し兄
第2礼拝 11時 荻野と兄  高橋美姉

前  奏
招  詞 イザヤ書49章13節
会衆賛美 聖歌651 罪とがをにのう
会衆賛美 御手の中で(週報4面)
主の祈り 
交  読 詩篇103篇15~22節
礼拝祈祷 
使徒信条 
聖書朗読 へブル人への手紙 11章8~16節
説  教 天国への旅
            荻野泰弘牧師
会衆賛美 聖歌694 父の神がわれら
献  金
頌  栄 聖歌376 父御子御霊の
祝  祷
報告 
  感謝祈祷  奏楽