2024年12月15日  アドベント第三聖日 巻頭言

「マリアは男の子を産みます。その名をイエスとつけなさい。」
「その名はインマヌエルと呼ばれる。それを訳すと『神が私たちとともにおられる』という意味である。」

マタイの福音書 1章21節、23節

 聖誕節礼拝に向かい今朝は三回目のアドベント礼拝です。
 この一年の信仰生活を振り返ってみる時、いつの時代でも、何が起きても惑わされない信仰とは何かと自分自身に問われます。結局それは『個人的信仰の確立』に尽きると思いますので、御子の誕生の告知から、ヨセフに対する記事の中で『二つの名を持つ救い主』と題してその意味を学び、アドベントの心備えとしたいと思います。
 まず、この告知に見る特色です。
一、この誕生は神の御霊のみわざである。
二、この誕生は信じ難い奇跡に始まる。
三、この誕生はメシヤ予言の成就と神の真実性にあること。         
 聖書で『名』は実体を表わします。そこで、二つの名は「イエス(神は救い)」と「インマヌエル(神が私たちとともにおられる)」が意味するものは何か。  
 まず、「その名はイエス(神は救い)」です。御子の誕生の目的は、私たち罪人を、その罪から救うことです。   
 マリアの受胎は、罪と何らの関わりのない聖霊による受胎であったことです。罪人を罪から救うことは『人を罪から釈放し、罪に対する勝利を与えるのが、イエス様の生涯的な目的です。罪の問題を私たちと無関係なものにするという時は、二つに分けて考えます。
(1)過去に犯した罪の赦し。(2)私たちの心中にある私たちを罪に傾けさせる性質や力を除去し、それから自由にされることです』。すなわち、自分中心から神中心に造り変えられることです。
 次に「インマヌエル(神が私たちとともにおられる)」この名には、共に居ますのみでなく、幾重にも幸いな名称であると言われています。『イエスは人となられた神でいます。神が人の中に下って一緒に住み生活してくださる。イエスは信仰者の内に住んで地上生活を共にしてくださる。永遠にイエスと共にある幸いな事実を含む』と。
 「イエスとインマヌエル」は、ガラテヤ二章一九、二〇節のパウロの実体験に見る。罪に死にキリストと共に生きる。そうしむけたのは「私を愛し、私のためにご自分を与えてくださった神の御子」にあります。この節季に同じ信仰を見出したいものです。

 田中 英 師

2024年12月15日 アドベント第三聖日 礼拝式次第

第1礼拝 9時 荻野牧師  荻野し兄
第2礼拝 11時 荻野牧師  榊原 姉

前  奏
招  詞 ゼカリヤ書2章10節
会衆賛美 聖歌 74
めさめてたたえまつれ
会衆賛美 Christmas is a time to love
主の祈り 
交  読 イザヤ書9章1~7節
礼拝祈祷 
使徒信条 
聖書朗読 マタイの福音書 1章18~25節
説  教 二つの名を持つ救い主
              田中 英 師
会衆賛美 聖歌 72 静かに眠れる
献  金
頌  栄 聖歌376  父御子御霊の
祝  祷
 報告 
 感謝祈祷  奏楽