2025年1月5日 巻頭言
博士たちは、王の言ったことを聞いて出て行った。すると見よ。かつて昇るのを見たあの星が、彼らの先に立って進み、ついに幼子のいるところまで来て、その上にとどまった。
マタイの福音書 2章9節
日本の社会ではお正月が大事にされるので、教会もクリスマス当日を越えるとクリスマス感が失われて、年越し・お正月・新年という雰囲気になります。しかし教会暦によれば今はまだ「降誕節」で、イエス様の御降誕を祝う季節です。
明日1月6日は「公現日(エピファニー)」です。公現日は、東の国の博士たちが幼子イエス様のもとに辿り着き礼拝を献げたことを記念する日です。教会暦と西暦とは1ヶ月ほどのズレがありますが、新年が明けたところに公現日が定められていていることは、新しい年に踏み出す私たちへの聖霊の励ましであるように思います。というのも、マタイ2章に記されるそれぞれの出来事には、信仰者が罪に支配されたこの世を生きる時に直面する困難と、しかしそこに神の導きと守りが与えられていることが証しされているからです。
まず覚えたいことは、神は信じる者を導いてくださるということです。東の国の博士たちは星の導きを得て進む道を知りました。また、ヘロデ王の魔の手が迫った時、博士たちも、ヨセフ家族も、主の使いの語りかけを得てその難を逃れました。
もう一つ覚えたいことは、神は必要を備えてくださるということです。ヨセフたちにとってはエジプトへの逃避行は本来ならば資金的に容易ではなかったでしょう。けれども彼らは博士たちから高価な贈り物を受け取っていました。黄金、乳香、没薬はイエス様一行の旅を経済的に支えたと考えられます。
私たちの人生行路も、行く道が分からなかったり、思いがけない危険に襲われるなど容易ではありません。しかし、私たちが信じる神は、導きと守りを備えておられる方です。この御方に信頼すれば、私たちは乏しいことがありません。
2025年、教会においても、個人においても、主の導きを求めて進みましょう。
主任牧師 荻野 泰弘
2025年1月5日 礼拝式次第
第1礼拝 9時 荻野牧師 荻野し兄
第2礼拝 11時 吉田潔兄 髙橋美姉
前 奏
招 詞 ハバクク書2章20節
会衆賛美 聖歌134 おおくのかむり
会衆賛美 イエスの血潮で
主の祈り
交 読 詩篇37篇1~7節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 マタイの福音書 2章1~16節
説 教 備える神
荻野泰弘牧師
聖 餐(第2礼拝)
会衆賛美 聖歌211 わが身を導く
献 金
頌 栄 聖歌376 父御子御霊の
終 祷
報告
感謝祈祷 奏楽
※第1礼拝は、礼拝後に聖餐式