2025年2月16日  巻頭言

 昨年この群れは90周年記念の年でした。今年は次の百年記念を迎える第一年目の開始の年です。歴史を考える時、ある方は『歴史を知らないことは、記憶喪失』と言いました。霊的記憶喪失者にならないようにという警鐘と受け取りました。
 シオンの群れは、神のご意思とご愛の配 慮が含まれた摂理・計画に基づいて、一人 の器を召し出し、この京浜地区のしかも蒲田にゼロからの開拓伝道に導かれました。それが創立者・岸田愛治師ご夫妻です。先生は、十八世紀英国に『聖書的きよめ』を標榜するJ・ウェスレーの『メソジスト運動』こそ最も初代教会に近いと言われた流れを汲む信仰の継承者の一人です。
 私たちは今、この教会に計り知れない神の摂理のうちに、御自身の大切な目的と使命を遂行するために、導かれて加えられています。創立者はこのことを『聖霊に満たされた生涯、御霊の導きを受ける生涯。使徒の働きに記されている初代教会を見本として、今日もそのような教会を盛り上げていかねばならないと考えています。愛の教会、信仰の教会、真実の服従、そして利他精神の燃ゆる教会こそ私の理想・念願です』とその理念を『牧者の手紙』の中で述べています。これらのことを考えている時に導かれたのが冒頭のみことばです。
 第一に、聖霊は教会の原動力です。ゆえに聖霊に満たされる必要があります。迫害者パウロの回心が静穏とし、聖霊に励まされて力強く前進したのです。「励まされ」は、イエスが告げた「もう一人の助け主」の「助け主」と同語です。「前進」は 道ならぬ道を切り開いて進むことです。
 聖霊の働き(力)がいかんなく発揮されていく状況の描写から教会のその様子がわかります。
 第二に、聖霊は『神と私』との人格的関係にあることです。『聖霊はイエスの臨在を私たちにもたらし、私たちがこの方と一つになっていることを認識できるようにしてくださる』のです。生涯的ですが、黙想により自らの霊の内に、もう一人の人格者・聖霊の臨在を知り、自覚し、認める「主の御霊われにいます」の熟達なのです。

田中 英 師

2025年2月16日  礼拝式次第


第1礼拝 9時 荻野牧師 荻野し兄
第2礼拝 11時 武山 兄 高橋美姉

前  奏
招  詞 詩篇46篇10節
会衆賛美 聖歌56 主なる神を
会衆賛美 鹿のように
主の祈り 
交  読 詩篇80篇1~3、14~19節
礼拝祈祷 
使徒信条 
聖書朗読 使徒の働き9章23~31節
説  教 聖霊の激励と前進
            田中 英 師
会衆賛美 聖歌261 わがため十字架の
献  金
頌  栄 聖歌376 父御子御霊の
祝  祷
 報告 
感謝祈祷  奏楽