2025年6月8日 巻頭言
ですから、あなたは立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい。
ルカの福音書 22章32節
今日はペンテコステです。天に昇られたイエス様はペテロら弟子たちに聖霊を遣わしました。以来、イエス様を神の子救い主と信じる人には聖霊が宿ります。現代に生きる私たちもその恵みの中に生かされています。
ペンテコステにおいて大切なのは、神である聖霊が信じる者の心に宿られたということです。キリストの弟子たちが聖霊との深い結びつきに生きる関係に入れられたのです。その恵みを最初に受けたペテロはどのような人物だったでしょう。
ペテロは主の弟子でありながら十字架を前にしてイエス様を裏切りました。イエス様はそれを予見していましたが、その上でペテロの信仰がなくならないように祈り、彼がそこから立ち直ったあかつきには、他の人を力づける存在になるようにと励ましています(ルカ22章32節)。
ペテロは非難されてもおかしくないことをしました。しかし主は彼を切り捨てず、ご自身を証しする者として回復しました。
このことが示すのは、主がご自身の証し人として世に遣わすのは、自分の限界や人間の弱さなど人の痛みを知っている者だということです。それはイエス様の姿でもあります。イエス様は誰よりも人間の痛みや悲しみを知り、十字架で担ってくださいました。
ただし、傷や痛みは主にあって慰められる必要があります。イエス様はペテロに「立ち直ったら」と仰いました。イエス様は復活後に何度かペテロにお会いになり、ペテロの痛みを丁寧に扱いました。ペテロ自身がまず先に主の恵みの扱いを受けて回復と励ましを受けたのです。だから聖霊が共におられるようになった時、彼は励まされて、世の痛みと悲しみに沈む人に希望を指し示す存在となりました。
私たちもこの世にあって傷つき、痛みを抱える悩み多き者です。だからこそ人の痛みを知ることができます。救いの恵みを実感を込めて語ることができます。聖霊が共にいて弱い私たちを支えてくださっていることを覚えて進みましょう。
主任牧師 荻野 泰弘
2025年6月8日 聖日礼拝式次第
ペンテコステ礼拝
小礼拝 9時 荻野牧師
聖日礼拝 11時 中西け兄 榊原 姉
前 奏
招 詞 イザヤ書49章13節
会衆賛美 聖歌145 御霊の神よ
会衆賛美 主はぶどうの木
主の祈り
交 読 詩篇147篇1~11節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 ルカの福音書 22章31~34節
説 教 主が遣わされる人
荻野泰弘牧師
洗 礼
会衆賛美 聖歌513 イエスの御腕に
献 金
頌 栄 聖歌376 父御子御霊の
祝祷
報告
入会式
感謝祈祷 奏楽