2025年10月5日 巻頭言
さて、主にある囚人の私はあなたがたに勧めます。あなたがたは、召されたその召しにふさわしく歩みなさい。謙遜と柔和の限りを尽くし、寛容を示し、愛をもって互いに耐え忍び、平和の絆で結ばれて、御霊による一致を熱心に保ちなさい。
エペソ人への手紙 4章1,2節
ある説教者は、エペソ書を3つの言葉を手掛かりにして次のように分析しています。
前半は「座す」(二6)で、私たちがキリストにあってどんな立場・地位を持っているかが記されます。中盤は「歩む」(四1ほか)で、召されたキリスト者がこの世で期待される歩み・生き方が記されます。最後の部分は「立つ」(六14ほか)で、信仰を脅かす敵対勢力にどのような態度で臨むかが記されます。
今日お開きした箇所は、エペソ書では中盤に位置し、「歩む」ということがテーマです。ここには、神の愛によって召されて救われた私たちが、どのような歩み・生活を送る事が期待されているかが述べられています。
まず心に留めたいことは、私たちは〝キリストのからだである教会を建て上げるために召された〟(12)ということです。教会を建て上げることで私たちは神の栄光を現わします。この場合の教会は、会堂のことではなく、キリストにあって召された兄弟姉妹の集合体・共同体ということであり、一人ひとりの成長が教会の建て上げに繋がります。
次に心に留めたいのは、〝召されたお互いに対して敬意を払い、支え合う〟ということです。教会には様々な人が存在します。一人ひとりは、性格、特徴、気質、能力、賜物などなど、いろいろなものが違います。多様性に富んでいるのが教会です。それ故に、意見ややり方などが異なるものですし、そこに共同体の意味があります。しかし、時にそれは対立や分裂を生むことがあります。ですから異なる者たちが集まって一つの共同体を形成するためには、お互いを尊重することが必要です。それで「謙遜」「柔和」「寛容」「愛による忍耐」「平和」(2,3)をお互いが身に着けることが大切だと説かれています。
ただ、多様性という時に一つ忘れてはいけないことがあります。
多様性に満ちた教会が一体であるためには、〝ただ一人の神・三位一体の主〟を礼拝することが重要です。その枠組みを示すのが〝聖書〟と〝信条〟です。〝聖書が示す正統的な信仰〟を示すのが使徒信条に代表される〝信条〟です。異端カルトはこの枠から外れています。私たちも自分たちの信仰を見失わず、主にあってお互いを尊重しながら教会を建て上げましょう。
牧師 荻野泰弘
2025年10月5日 聖日礼拝式次第
小礼拝 9時 荻野牧師
聖日礼拝 11時 荻野と兄 髙橋姉
前 奏
招 詞 ハバクク書2章20節
会衆賛美 聖歌25 御神の愛をば
会衆賛美 イエスの血潮で
主の祈り
交 読 詩篇133篇1~3節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 エペソ人への手紙4章1~16節
説 教 召しにふさわしい歩み 荻野泰弘牧師
聖 餐
会衆賛美 聖歌160 キリスト・イエスを基として
献 金
頌 栄 聖歌376 父御子御霊の
祝 祷
報告
後奏 感謝祈祷