2025年10月19日 巻頭言

 イスラエルの王となったダビデはエルサレムに首都を置き、王宮を建て、そこに住み始めます。その時ダビデは一つの事を思います。「自分は豪華な王宮に住んでいるのに、神の臨在を現す神の箱が幕屋の中にあるままでいいのか」と。この言葉からダビデの神様を大切にしたいという思いと、自分を守り導いてくださった神様への感謝を表したいという思いを感じることができます。この思いを具体的に表すためにダビデは神様のために、神様の住まわれる家(神殿)を建てたいと願います。ダビデは神殿を建てることが神様の御心であると思い、またその事を聞いた預言者ナタンもその事が神様の御心に叶っていると感じました。しかし神様からの返事は「それはあなたのする事ではない」という二人の予想に反した答えでした。私たちも信仰者として神様を大切にしたいという思いをもって、何が神様の御心なのかを考え、計画し、実行に移していきます。その事が周りの人からも受け入れられる時、ますますそれが神様の御心であると信じ実行に移していきます。しかしその計画がうまくいかないという事がしばしばあるのではないでしょうか?あるいはその計画が止められるという事があるのではないでしょうか?そのような時に私たちは落胆し、御心に沿うことが出来なかったと自分を責めることがあるかもしれません。
 しかし今日覚えたいことは、神様の恵みが私たちの先に立っているという事です。私たちが御心だと思い計画する事を超えた神様の祝福があり、その祝福は私たちに先立つ恵みとして与えられるという事です。神様はダビデの「神様のために家を建てる」という思いに対して「わたしがあなたのために家を造る」と返されました。ダビデの考えた計画は実現しませんでした。しかし神様はダビデの計画を超えた祝福をあなたに与えると約束されたのです。
 ダビデはこの神様からの答えを聞いた時、自分の計画に執着するのではなく、与えられた神様からの恵みを受け取る姿勢を取りました。私たちも自分の計画を超えた神様の先立つ恵みがある事を信じ、その恵みを受け取る姿勢をもっていきましょう。

伝道師 林眞光

2025年10月19日 聖日礼拝式次第


小礼拝  9時  林伝道師
聖日礼拝 11時  武山兄 髙橋姉

前  奏 
招  詞 ハバクク書2章20節
会衆賛美 聖歌40 聖なるかな
会衆賛美 主はぶどうの木
主の祈り 
交  読 詩篇65篇1~13節
礼拝祈祷 
使徒信条
聖書朗読 サムエル記第二7章1~17節
説  教 ダビデ物語⑤~恵みが先に~ 林眞光伝道師
会衆賛美 聖歌505 恵みある主
献  金
頌  栄 聖歌376  父御子御霊の
祝  祷
 報告
 感謝祈祷  奏楽