2021年2月14日 巻頭言

「この命令が目指す目標は、きよい心と健全な良心と偽りのない信仰から 生まれる愛です。」

テモテへの手紙第一 1章5節 

 この手紙は、エペソ教会が、外からやって来る偽教師たちの教えや影響により荒らされており、そればかりか、内部(長老たち)から語られるユダヤ教的教えにより、正しい福音を信じたキリストの弟子の中からも信仰から離れる人々が出ている状況に対して、若い伝道者テモテに、この問題にどのように対処するかを書き送ったものです。
 パウロは異なる教えに対する警告として、ギリシャ的な思想を背景とした「作り話」やユダヤ教の人々による「系図」を利用してのおかしな教えに対して警戒するとともに解決の道を教えています。それは、聖書の教えに従って生きることの大切さです。
 パウロはキリストの教会が目指す目標は、「信仰から出てくる愛」なのだと語っています。その愛は三つの条件によって成長していくのです。「きよい心」「健全な良心」「偽りのない信仰」です。そこから出てくる愛に生きるようになる事だということです。 それは人間的な努力の結果ではなく、聖霊なる神の働きによって造り出していただくものなのです。
 パウロはイエス・キリストの十字架によって救いを経験しました。かつてはキリスト者を迫害した罪人の自分が救われ「健全な良心」を与えられたこと、それは神の憐れみ以外にはなく、救いは神の恵みによるものだと感謝しているのです。
 福音をゆだねられた私たちは、一人一人が御霊の働きによって「きよい心と健全な良心と偽りのない信仰」という三つの起源を与えられているのですから、そこから出てくる愛に生き、キリスの教会を建て上げる者として歩んでまいりましょう。

主任牧師  石田敏則

2月14日 礼拝順序

第二礼拝 11時 司会:荻野 牧師   奏楽:荻野(し)兄

前  奏
招  詞 マタイの福音書11章28節
会衆賛美 聖歌274
会衆賛美 御手の中で
主の祈り
交  読 詩篇100篇1~5節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 テモテへの手紙第一 1章1~11節
説  教 福音を託されている者
          石田敏則 牧師
会衆賛美 聖歌284
献  金
頌  栄 聖歌376
祝  祷
報告
感謝祈祷  奏楽