2019年6月16日 巻頭言
「子どもたちよ、すべてのことについて両親に従いなさい。それは主に喜ばれることなのです。父たちよ、子どもたちを苛立たせてはいけません。その子たちが意欲を失わないようにするためです。」
コロサイ人への手紙 3章20・21節
父の日は、母の日と同じように教会から始まった記念日です。コロサイ3章は、家庭における父、母、子それぞれがどのように関わることがふさわしいのかを教えています。
その中でも、親子関係は本当に難しいことだと思います。今日は、子育てについて二つのことを考えます。
一つは、子供たちを主に委ねて育てる、ということです。もちろん親としての責任を放棄するという意味ではありません。ただ、自分の力で育てられると変な自信を持たないことです。子供は親の思うようには、育ってくれません。子育てを全部自分の手に抱え込んだら潰れます。だからこそ、神に委ねて祈り、心の余裕をもって育てることが大切なことだと思います。
もう一つは、親の信念は子供に伝わるということです。同じ道を進むにせよ、反発するにせよ、親が一番大切にしているものは子供に伝わり、その成長に大きく影響し
ます。親が信仰を一番大切にして生きているなら、それを信念として守っているなら、それはきっと伝わります。伝えたいものであるならば、良いものとして伝えること、そして自分に妥協しないことです。子供は親をよく見ています。ちょっとしたことから、信仰はお父さん、お母さんにとって、一番大切なものではないのだと見抜きます。
子供も親に従ってばかりではありません。反抗します。親子関係には色々な時期があります。親としてできることは、「主に対するように」誠実に生き続け、その姿を見せる以外にないのでしょう。それが最も大切な生き方の教育だと思います。
主任牧師 石田敏則