2022年8月14日  巻頭言

イエスはご自分の肉体という垂れ幕を通して、私たちのために、この新しい生ける道を開いてくださいました。

へブル人への手紙 10章20節

 へブル人への手紙が書かれた背景には、迫害を受けてユダヤ教に逆戻りする危機にあったユダヤ人クリスチャンを励ます背景があります。そのためにこの書ではイエス様の与えて下さった救いと恵みを丁寧に説明し、キリスト者としてどのように生きていくかを語っています。今の私たちもコロナ禍で様々な制限がある難しさや、日本という国でクリスチャンとして生きていく難しさなど様々な困難を覚えます。しかしこのような時だからこそイエス様の与えて下さった恵みと救いを思い起こし、クリスチャンとしてどのように歩んでいくのかを受け取りたいと願っています。
 最初に覚えたいことはイエス様が私たちに与えて下さった恵みです。それはイエス様の十字架の血潮によって私たちの罪が赦され、新しい生きる道が与えられたことです。イエス様の十字架による贖いがなされるまで、聖所に近づく自由、つまり神様に近づく自由はありませんでした。それまでは祭司によって毎日罪のためのいけにえがささげられ、その動物の血によってきよいとされることで神様に近づくことが出来ました。しかしイエス様の十字架による血潮によってきよいと認められ、神様との関係が回復され、私たちは何の制限もなく神様に近づくことが出来るようになったのです。この道が新しい生ける道です。
 それではイエス様の与えて下さったこの新しい道を歩む私たちはどのように歩めばいいのでしょうか?それは共同体の中に生き、共に集まり、共に励まし合いながら歩むことです。私たち一人ひとりは共に生きるようにこの教会に召された存在です。礼拝によって共に恵みを思い起こし、希望を告白しつつ互いに励まし合う関係を築いていくように神様によって召されたのです。今はコロナ禍にあって集まること自体が難しくなっています。しかし私たちは共同体に召されていることを忘れずに、一つ所に集まり共に礼拝をささげ、励まし合い、共に神様に近づく時を待ち望みましょう。


修養生 林 眞光

2022年8月14日  聖日礼拝 式次第

第1礼拝 9時  菊地兄  荻野し兄
第2礼拝 11時 (録画)

招  詞 マタイ11章28節
会衆賛美 聖歌201(1,2節)
会衆賛美 イエスの血潮で(1回)
主の祈り
交  読 イザヤ書53章1~12節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 ヘブル人への手紙 10章19~25節
説  教 新しい生ける道
           林眞光修養生
会衆賛美 聖歌459(1,2,5節)
献  金
頌  栄 聖歌376
祝  祷
報告
後  奏 感謝祈祷