2023年4月23日 巻頭言
二人は話し合った。「道々お話しくださる間、私たちに聖書を説き明かしてくださる間、私たちの心は内で燃えていたではないか。
ルカの福音書 24章32節
イエス様が復活された日、ふたりの弟子はエルサレムを離れてエマオへと向かいました。イエス様が死んでショックだったところに、その主が復活したという知らせを聞いて彼らは混乱するばかりでした。山の上の街、エルサレムから山道を下る彼らは、暗い顔をして気持ちも沈むばかりでした。
けれども、彼らが復活の主を知ったとき、まさに180度気持ちが変わり、険しい山道を駆け上りエルサレムへと戻りました。すでに夜になり真っ暗でした。しかしふたりは、あたりが暗闇でも、行く手が険しい山道でも、そこを突き進む命の力に満たされていました。ここにイエス・キリストの復活を信じる人の生き様を見ます。
私たちの人生には試練や困難があり、人はそこで迷い、戸惑い、不安にとりつかれます。けれども、イエス・キリストの復活を信じて永遠の命を受け取る人は、暗闇に覆われた険しい道でも、喜びと希望を胸に前に進むのです。このような恵みにいま生かされていることを信じましょう。
では、ふたりの弟子はどうして復活の恵みを受け取れたのでしょうか。そこにはイエス様からの働きかけがありました。
まずイエス様ご自身が彼らに近づきました(15)。復活を信じられず信仰の火が消えかかっていた彼らをイエス様は見放しませんでした。「くすぶる灯心を消すこともなく」(イザヤ四二3)とある通りです。
また、イエス様は自ら彼らに語り続けました(27)。みことばによって人はイエス様の復活が事実であり、私自身のためであったことを知ります。そして、その人の心は燃やされるのです(32)。
特に、聖日ごとの礼拝式に加わることは大切です。彼らはイエス様がパンを裂いたときに復活の主を知りました。聖餐を想起させる場面からは、共同体である教会の礼拝に加わることで私たちに霊の命が吹き込まれることを教えられます。
ふたりが復活の主を知ったとき、復活の命も彼らのものとなりました。私たちも、その恵みを受け取り続けましょう。
主任牧師 荻野 泰弘
2023年4月23日 聖日礼拝 式次第
第1礼拝 9時 荻野牧師 荻野し兄
第2礼拝 11時 荻野と兄 榊原姉
招 詞 イザヤ書43章19節
会衆賛美 聖歌127
会衆賛美 主はぶどうの木
主の祈り
交 読 詩篇4篇1~8節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 ルカの福音書 24章13~35節
説 教 エマオの道で
荻野泰弘牧師
会衆賛美 聖歌654
献 金
頌 栄 聖歌376
祝 祷
報告
後奏 感謝祈祷