2024年4月21日 巻頭言
「神が私たちの味方であるなら…。私たちを愛してくださった方によって
私たちは圧倒的な勝利者です。」
ローマ人への手紙 8章31節、37節
キリストの教会は受難節から復活節、そしてペンテコステ・聖霊降臨節へ歩みの途上にあります。先月の主題は、コリント人への手紙第二から「キリストの愛が私たちを捕えて(駆り立てて)いる」から愛に迫られて生きるということでした。今朝のお話は『愛による 勝利』と題して冒頭のみことばが中心です。
『ロマ書の八章は、この書の最高峰』と言われます。クリスチャンの信仰経験の最高の約束ゆえに最高峰なのです。冒頭の「私たちの味方。私たちを愛してくださった方」は表裏一体で、その根底は「愛」です。味方とするのは愛であり、愛が味方とするのです。味方という時、『御霊の内住の別の表現』と知りました。この二つのみことばをつなぐのが三二、三四節に見る、死んで甦られたキリストにほかなりません。三一節「これらのことからどう言えるか。」
第一に、神が味方であることです。味方は『傍らに、側におられる』の意味です。神が味方であることは、「死んでくださった方、いや甦られた方」が今も生きておられるキリストへの信仰の確信に至るのです。
第二に、愛こそ勝利の確信です。三五節以下はパウロの苦難の経験です。
①三五節は人間がもたらす苦難です。
②三八節、三九節は人間以外の超自然的な力を持つものです。
これらのすべてからさえも「キリストの愛、主キリストにある神の愛から、私たちを引き離すことはできません」と言わしめたのです。
最後に、私たちの現実的な信仰に至る要素です。まず明確な救いの経験です。更に第二の恵みである聖霊に明け渡されて、御霊に支配された全き人(神の光に照らされて良心に責められるものがない状態)であること。日々神との時間を持つこと。大切なことは「圧倒的な勝利」とは、決して華々しい勝利を意味しません。直面する課題は激しく、祈りに長い時間を要すとも、その勝利は静かに、しかも確信を与える勝利です。だから「神が私たちの味方、…私たちを愛してくださった方」を通して、内に居ます御霊の働きによって、「圧倒的な勝利』の約束は、信じる私たちの経験とされるのです。
田中 英 師
2024年4月21日 聖日礼拝式次第
第1礼拝 9時 戸梶 姉 荻野し兄
第2礼拝 11時 荻野と兄 髙橋美姉
前 奏
招 詞 イザヤ書43章19節
会衆賛美 聖歌386
会衆賛美 神の国と神の義を(2回)
主の祈り
交 読 詩篇63篇1~8節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 ローマ人への手紙 8章31~39節
説 教 愛による勝利
田中 英 師
会衆賛美 聖歌493
献 金
頌 栄 聖歌376
祝 祷
報告
感謝祈祷 奏楽