2025年4月13日 パームサンデー 巻頭言
「人の子が、仕えられるためではなく仕えるために、また多くの人のための贖いの代価として、自分のいのちを与えるために来たのと、同じようにしなさい。」
マタイの福音書 20章28節
レントの最後の一週間、受難週に入りました。今日の箇所にはイエス様が十字架にかけられる前、弟子たちの足を洗った「洗足」の出来事(三面参照)が書かれています。
イエス様がされた足を洗うという行為は当時奴隷のする仕事でした。ペテロの反応を見ても分かるように、本来であれば先生が弟子の足を洗う事は考えられません。しかしイエス様は弟子たちの足を洗うことで、ご自身が弟子たちを極みまで愛している事を示されました。その愛は今の私たちにも注がれています。
洗足の出来事が象徴しているように、イエス様の愛は「仕える」愛です。神であるイエス様が人となられてこの地上に来られたこと、そして私たちの罪のために十字架にかけられた事。この一つ一つが私たちに仕えてくださったイエス様の愛の表れです。イエス様の「仕える愛」とは自分の身分を捨て、権利を捨て、相手の最善のために尽くす事です。そこには神の忍耐深さも見ることができます。
イエス様は15節で「あなたがたもするように模範を示した」と弟子たちに語ります。イエス様を信じる私たちも、「仕える愛」をもって互いに愛し合って生きていくという事です。それは神に対しても、人に対しても仕えることを意味します。神の前にへりくだり仕えていく、また人に対しても上からではなく、謙遜な思いをもって仕える。この事を通して私たちは愛を示していくのです。この使命はクリスチャン個人に与えられているものであり、同時に教会に与えられているものでもあります。
私たちの仕える愛は、イエス様の十字架の愛が源です。私たちがイエス様の愛を受け取り続け、イエス様との関係を築いていく時に神を愛し、人を愛していくことが出来るのです。この受難週の時、私たちに仕えてくださって十字架にかけられたイエス様の愛をもう一度思い起こしたいと思います。その愛を私たちは受け取り、神と人に仕えて愛を示していく歩みをいたしましょう。
伝道師 林 眞光
2025年4月13日 礼拝式次第
4月13日 パームサンデー聖日礼拝
小礼拝 9時 林伝道師
聖日礼拝 11時 林伝道師 榊原姉
前 奏
招 詞 ゼカリヤ書2章13節
会衆賛美 聖歌25 御神の愛をば
会衆賛美 イエスの血潮で
主の祈り
交 読 イザヤ書53章1~12節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 ヨハネの福音書 13章1~15節
説 教 仕える愛
林 眞光 伝道師
会衆賛美 聖歌111 われいのちを
献 金
頌 栄 聖歌376 父御子御霊の
終 祷
報告
感謝祈祷 奏楽