2025年5月11日 巻頭言
「あなたの父と母を敬え」
出エジプト記 20章12節
現在日本で祝われている母の日の起源は、20世紀初頭のアメリカにあります。
アンナ・ジャービスというクリスチャン女性が、「父と母を敬え」との聖書のことばに従い、亡き母への感謝の思いを示し記念会を催したことが始まりです。アンナの行為は多くの人の心を打ち、母の日という慣習として広まりました。
そして1914年、アメリカ大統領ウィルソンの時代に5月の第2日曜日を母の日と定める法律が可決されました。アンナの母が亡くなった日にちなんだそうです。
アンナは最初の記念会で、母が好きだった白いカーネーションを飾りました。それでカーネーションが母の日のシンボルとなり、母が亡くなっている人は白いカーネーション、健在の人は赤いカーネーションを飾るようになりました。
日本に伝わったのは大正時代の頃だそうです。諸説ありますが、一つには、青山学院で教鞭を執った女性宣教師が広めたことが大きいといわれます。
アメリカで母の日が公に制定される前年の1913年、青山学院で母の日の行事が行われました。その後、女性宣教師たちによって各界の著名人に働きかけられ、日本で母の日が広まったのだそうです。
1937年には創業者がクリスチャンだった森永製菓が森永母の日大会を開催するなど母の日は社会へと浸透していきました。
人は必ず母の胎から生まれます。
現代は社会構造が変化し、母子関係にも大きな影響が及んでいます。母への感謝が率直に言いづらいケースも少なくありません。
しかし、人が成長する過程には必ず〝母親的な役割〟を果たす存在が必要です。産みの母、育ての親、あるいは恩師や先輩など、自分を育ててくれた存在が誰にでも少なからずいるものです。そのような人に対して感謝の気持ちを持つことは私たち自身の人生を豊かにします。
そしてなによりも、そのような人の背後にあって私たちを導き育ててくれる存在、それが父御子御霊の主なる神です。
罪の故に神から離れた私たちですが、神の愛の故に、神の子として回復される道がキリストの十字架と復活によって開かれています。人は一人では生きられません。自分が今持っている関係を感謝をして受け止めたいものです。
主任牧師 荻野 泰弘
2025年5月11日 聖日礼拝式次第
5月11日 母の日聖日礼拝
小礼拝 9時 荻野牧師
聖日礼拝 11時 吉田潔兄 髙橋美姉
前 奏
招 詞 ゼカリヤ書2章10節
会衆賛美 聖歌651 罪とがをにのう
会衆賛美 御手の中で
主の祈り
交 読 詩篇103篇1~5節
礼拝祈祷
使徒信条
聖書朗読 創世記18章1~8節
説 教 日常に顕れる神
荻野まり子牧師
会衆賛美 聖歌516 主にすがるわれに
献 金
頌 栄 聖歌376 父御子御霊の
祝 祷
報告
感謝祈祷 奏楽